業務内容
SERVICE
1.落石対策
私たちを取り巻く自然災害には、一般的によく知られる地震、火災、洪水などのほか、土砂・岩盤崩壊、落石、地すべり、土石流のように様々な形態のものがあり、大規模災害ではないものの日常的に発生頻度の高い自然災害として土砂崩壊や落石などがあります。
日本は昭和40年代から急速に道路整備が行われ、飛躍的に道路網が発達しました。しかしながら急速な発達に対し、自然災害、特に落石対策が十分に行われないまま道路整備がなされ、重大な落石事故が発生したことを契機に落石に対する安全確保が進められるようになりました。
近年、落石対策施設の設計が行われていますが、落石の発生メカニズムは複雑で、振動などの影響で単独で生じる場合や土砂崩壊に伴うものなどもあり、位置や規模などの予測が困難な状況であり、発生事例などを参考に調査が行われています。また、落下する落石の運動形態や衝突現象についても不明な点が多く、対策施設の設計についても経験や現地の判断に負うところが大きいことが現実です。
当社は、黎明期より落石対策(調査・設計・対策施設開発など)を行ってきた社長を筆頭に落石に対する経験豊かな人材を有し、その経験を活かし対策施設の調査・設計を行っています。
STEP1
調査 Field work
現地調査は、危険性の高い石の位置の把握と落石対策施設の設計条件となる落石エネルギーや落下範囲などを把握することを目的とします。
落石の危険性(安定状態)などは「落石対策便覧」を基本とし、現地の状況を考慮した上で経験に基づき判別し、その諸元を計測します。また周辺状況を観察し、落石の分布範囲、発生原因や現位置対策(予防工)などを想定します。
検討にあたって必要となる落石諸元の内その位置および高さは、現地測量をする場合には、目印をつけ測量時に発見できる配慮をします。落石位置の測量を行わない場合には、簡易GPSや現地の地形、ランドマークなどに基づき、位置および標高を記録します。
既設対策施設がある場合には、その形状 等を記録し、許容耐力の把握を行います。
STEP2
STEP3
2.斜面対策
日本の国土は約70%が山地であり、細長い形状をしているため平地が少なく、道路や建物の建設では地山の掘削や谷地の埋立てが必要になります。また、宅地化の進行で平地の最大活用のため、人家に急峻な斜面が近接することも少なくありません。
急峻で軟弱な地質の斜面では、台風などで豪雨が発生すると地盤が緩み突発的に斜面崩壊が発生します。最近では、「広島土砂災害」で多くの人命が失われました。
土砂災害には、大きく分けて斜面崩壊(がけ崩れ)、地すべり、土石流があり、土砂災害の種類や崩壊規模によりさまざまな対策方法があります。しかしながら、対策方法の選定や設計にあたって、その中から土砂災害の発生メカニズムや現地状況などから適切な対策工法を立案するには、多くの経験や見識を有した技術者の裁量が必要となります。
当社では、斜面崩壊対策や急傾斜地崩壊対策施設の設計など多くの実績を有しており、対策箇所の状況を把握した上で自治体ごとに異なる基準を考慮した設計を行うことができます。
3.雪崩対策
積雪寒冷地は、国土面積の約60%を占め、そこには総人口の約1/4が居住しており、冬季には、降雪により雪崩などの災害(雪氷災害)を引き起こします。雪氷災害には、雪崩のほか路面凍結や吹雪による視程障害などがあります。
雪氷災害は、道路網の整備水準が低く比較的に標高の高い山間地で発生することが多いため、雪崩などにより地方集落へ続く交通網やライフラインなどの寸断が生じ、集落が孤立し、危機的状況に陥ります。このような災害を防止するための対策が必要となります。
対策施設の設計に先立ち、現地調査、机上調査により積雪量や斜面状況(角度や植生など)により雪崩の規模(範囲、積雪深、列間斜距離、衝撃力など)を想定・算出します。
計画・設計では、調査等により想定した災害規模や現地状況により、適切な対策工法を経済性や施工性などに基づく比較検討により選定し、採用された工法により、設計計算、図面、数量計算、概算工事費などを作成します。
なお、対策工法には、代表的なものとして雪崩の発生を防止する予防柵、雪崩を捕捉する防護柵、雪崩を越流させるスノーシェッドがあり、雪氷災害の種類や地形状況、災害規模などに応じて適切なものを選定します。
4.各種点検
施設点検
わが国は昭和40年代から急速に道路整備が行われ、飛躍的に道路網が発達しました。しかしながら、近年それらのインフラストラクチャー(インフラ:公共施設)は、経年劣化により強度低下や破損などが生じ、補修や更新を行う段階に来ています。将来的にも維持管理が必要であり、定期的な点検・補修、更新の判断をしなければなりません。
また、点検は十分な実務経験や見識を持った者が行う必要があり、適切な点検(近接目視と打音確認など)が実施されなければ、「笹子トンネル天井板落下事故」など重大な事故に繋がるケースもあります。
現在、国や地方公共団体が定期的に施設点検を行っており、昨今、市町村においても同様な施設点検の流れが到来しており、今後さらに需要が高まると想定されます。
施設点検は、構造物(擁壁、ボックスカルバート、標識など)の損傷状況を把握し、補修の必要性の有無、経過観察(カルテ作成)、補修対策の提案などを行うことを目的としており、損傷の程度や発生部位などから構造物の安定に起因するものか否かを判断する必要があり、十分な実務経験や見識を有した技術者が行う必要があります。
当社は、国等が実施した施設点検の経験を有した技術者が在籍し、損傷の程度を判断でき、点検結果(箇所別記録表、防災カルテ)の作成までをサポートすることができます。
防災点検
我が国の自然災害は非常に多く、毎年1万件以上の道路災害が発生しています。道路はその性質上、山間部など自然災害の発生する地区を横断する場合もあり、道路外からの土砂崩壊や落石により被災するケースがあります。道路設計時に近接する部分の対策は講じますが、広域な範囲(道路用地外)にまで対策が及ばない場合があります。
防災点検では、道路用地外の土地も含め災害の危険のある土地において落石・崩壊や土石流などの発生要因の調査(箇所別記録表や安定度調査表の作成)と危険性が高い場合には防災カルテの作成により経年変化を記録し、きわめて危険性が高い場合には対策工法の提案を行います。
橋梁点検
日本には73万橋もの橋梁が存在し、道路ネットワークの重要な部分を形成しています。2030年頃には、建設後50年を経過した老朽化した橋梁が全体の約60%に達すると予測されており、特に厳しい立地条件下の橋梁では重大な損傷が顕在化しています。
この問題に対処するため、橋梁点検では「点検 ⇒ 診断 ⇒ 措置 ⇒ 記録 ⇒(次の点検)」というメンテナンスサイクルを構築しており、これにより構造物の寿命を延ばすことが可能です。当社は、橋梁点検を通じて社会貢献し、人々の安全を守ることを使命としています。
5.構造物設計
道路設計に付帯する擁壁やボックスカルバートなどの構造物の設計を行います。当社が所有する各種設計計算プログラム(フォーラムエイト、五大開発、自社制作プログラム)を用い、そのプログラムに熟練した技術者により設計計算、図面、数量計算書の作成を行うことができます。また、施工計画(仮設計画)の立案からその図面の作成を行います。
- フォーラムエイト
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- 擁壁Advanced
- 基礎の設計
- 斜面
- RC断面設計
- FRAMEマネージャ
- 五大開発
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- 補強土
- アンカー
- nWAKU
- 最適擁壁
- Power SSA
- 自社制作
-
防護柵の設計、
土中式落石防護柵基礎の安定計算など
6.準備中
ドローンなどを活用した新事業を準備中です。